ホクト59

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ホクト59の愛でるモノ展 取材日誌vo.4 下澤豊さん 工人工房 続き。

2014/09/25(Thu) 18:37
先日blogにて紹介した、工人船工房 下澤さん。

IMG_5856.jpg



今回、企画展の依頼が5月と急でした。
そのため、受注製作という事でご参加いただけることになりました。


5月に依頼したなら5ヶ月もあるしなにか出来るんじゃない???と、思われる方も多いかと思います。

でも、モノ創りってなかなかそうもいかないんです。
私たちも、5月のお誘いで、よく快諾頂けたな〜と驚いています。


今日は、企画展では見えない部分の話をしたいと思います。

その前に、下澤さんの活動方針をお伝えしますね。
下澤さんの場合、取り扱い店舗やギャラリーでの販売を一切せず、
その分全国のクラフトフェアに足を多く運ばれ展示販売をし、注文を頂戴する形をとっています。

また、日常使いに特化した製作をメインとしているため、
竹編みの作品というものではなく、日常に豊かさをプラスするモノ創りを続けてこられました。


(製作途中のあれこれ。)

IMG_5845.jpg


さて、話は戻ります。
下澤さんの竹編みは、丁度これからの時期、竹やぶから竹を切る作業から始まります。
竹の長さは、8m。天高くそびえ立つ竹を息子さんと切り出します。
秋から冬にかけて、翌年使う分の竹を切ります。
切った竹は、自作の窯でぐつぐつ煮るんだそうです。
煮た竹の表面には、ロウが浮くそうで、それを熱いうちに拭き取り、ひと月程干す。
そうして、乾燥した竹を「さらし竹」と呼ぶそうで、こちらを使用します。


IMG_5843.jpg



竹は一度切ってしまうと、しなやかさがどんどん失われてしまうので、
1年以内に使い切る事を大切にされています。

なぜ、「煮る」という手間をかけるのですか? と尋ねると、
『余分な油分と栄養を抜く事で、虫に食われにくくするため』というお答えでした。
虫も、美味しくないので食べないという訳です。


(余談ですが、さらし竹ではない下準備には、「青竹の皮を剥く。」というやり方もあるそうです。
青竹のそのまま使用すると、時間が経った時に「色むら」がでてくるので、それを防ぐためということでした。)


そうして、丁寧に処理を重ねた「さらし竹」を今度は、節毎に割り、さらにそれを編めるように細く裂いていきます。節の長さもそれぞれの竹で(先端、根本、はえている場所)異なります。
また、同じ「さらし竹でも色が微妙に異なるので色合わせも大事だとか…。
創る品物に見合った竹を準備できたところで、ようやっと編みをはじめられるというわけです。

木工で言うなら、自分で木を伐採して、山から運び出し、皮を剥いて製材して、乾燥させるという行程を、
全てご自分でまかなっておられるわけです。
ですから、製作ばかりに時間が割けないというのも納得いただけるのではないかと思います。




<さらし竹の色合わせ。>
左が色合わせした「さらし竹」、右が色合わせしていないモノ。

「好みもあるとおもうんだけどね、でもやっぱりね…」と息子さん。

そういうところ、大事なんだと思います。

IMG_5849.jpg









また、下澤さんの品物には、「籐」も使われています。
前回のブログで書いた、篭バックの底の直しの部分、あそこが籐です。
ホクト59の愛でるモノ展 取材日誌 vo.4 工人船工房



また、バックの持ち手も籐。

籐は、今や竹よりもコストが高く、購入しても4割ははじく…つまり使える所は6割ということでした。
それでも、大事な部分で籐を使うのは、やはり籐の持つ柔らかさと表面の強さ。
仕事の始末もより美しくすることが可能です。

細かな所まで、気を抜かない下澤さんの品物は、ぜひお手にとってご覧いただきたいモノばかりです。

他の方と比べるのは良く無いですが、比べると一目瞭然です。
圧倒的な仕事の美しさ、処理の正確さが伺えます。
価格も、同じ価格で同じ編みのモノをネットなどで比べると、品質は数段上。

押し売りではありません。
ですが、ぜひ見て頂きたい「ホンモノ」です。



ここで、「工人船工房」という工房名の由来をご紹介します。
工房を始めて20年という下澤さんですが、20年前大分に住まわれていた頃、
一緒に活動していたグループの名前が、「工人船工房」だったそうです。
それを、独立の際に仲間のみんなの了承を得て、譲り受けたということでした。
だから、「船」だったんですねー。

竹の世界は、若い方が少ないそうです。
九州の方の工房では、ここ25.6年新しい人が入っていないそう。
入っても、「ここの始末を…」なんてお願いするだけで、嫌になってしまうとか…

でも、やっぱり、最後の処理がどうかで、そのモノとその創る人が出ると思うんだけどなー。。。と
お話を伺いながら、複雑な心境になりました。

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現在下澤さんの品物のみ受注製作のため、価格表 の事前告知の準備をしています。
近日ブログにて、お知らせします。


10/4(土)〜12(日) ホクト59の愛でるモノ展 
会場:おかって市場
同時開催:秋のパンまつりatTOMIOKA / つきいちマルシェ(おかって市場ブログ)


みなさまのご来場をお待ちしております。
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